
マルシェやイベントでドリンクを売りたいけど、どんな許可が必要かわからない…
そんな方のために、許可の要・不要の違いや、営業許可を取るための準備、必要な道具までをわかりやすくご紹介します。
飲み物の販売は利益率も高く、人気の出店ジャンル。しっかり準備して、安心・安全な販売を目指しましょう!

許可がいらないドリンクって?
すべての飲み物に許可が必要なわけではありません。

許可のいらない飲料は以下の通りだよ。
これらは製造・包装が済んでいて衛生リスクが少ないので、販売に許可はいりません。
許可が必要なドリンクは?
一方で、「その場で調理や加工する飲み物」は保健所の営業許可が必要になります。
例えばこんな飲み物
特に、果実を使ったドリンクや自家製シロップ系は注意が必要。
仕込み場所(=キッチン)にも営業許可が求められるケースがあります。
マルシェで必要な営業許可はこの2種類

許可の種類 | こんなときに必要 |
---|---|
露店営業許可 | 定期的にイベント出店する場合(複数回) |
臨時営業許可 | 1日だけのイベント・マルシェなど |
※コーヒーなどの、当日の簡易的な作業のみの飲料は上記どちらかのみで大丈夫ですが、果実シロップなどの場合はシロップを仕込むキッチンに別途営業許可が必要です。
どちらも審査の仕方が違うだけで、必要な道具や設備は変わりません。
営業許可を取るのに必要な道具とは?
以下は、どちらの許可を取得する場合にも必要になる、基本的な備品・設備です。
道具/設備 | 内容・ポイント |
---|---|
テント | 屋根+三方(左右・背面)を囲えること |
手洗い用タンク | 20L程度のウォータータンクを2つ(洗浄用・手洗い用) |
バケツ | 排水用(床にこぼさないため) |
消毒液 | 卓上タイプでOK、1つあれば大丈夫 |
テーブル/作業台 | お客様との間を仕切る。高さは70〜80cmが目安 |
保冷ケース | 牛乳など要冷蔵の材料がある場合は必須 |
保管容器 | 調理器具・食材などを入れる蓋付きのもの |
蓋つきごみ箱 | プラスチック製でOK、必ずフタ付きに |
換気・網戸等 | 室内販売なら換気や防虫対策も必要なことあり |
自治体によって細かい条件が異なる場合があるので、事前に保健所に相談してくださいね。
テント&三方囲い
屋外での出店には、屋根付きテントと、両側・背面を囲う三方囲いが必要。
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手洗い設備と排水設備
- ウォータータンク(20L以上×2):手洗い設備と器具の洗浄設備
- 排水用のバケツ
中まできれいに洗える尾上製作所の日本製ポリタンク。口コミ評価も高い。
簡易シンクが必要なことも?
保健所によっては、「ウォータータンク+バケツ」では不十分とされ、屋外シンクが必須なケースもあります。
屋外シンクはホームセンターやAmazonでも購入可能です。
シンクの上に先ほどのウォータータンクを置き、排水口にバケツを設置するだけでOK。
ただ、シンクが意外と高価な上にスペースも取るので、あまり使いたくないのが正直なところです。
消毒液
テーブルに1本置いておくだけでOK。コロナ禍以降、ほとんどの自治体で必須になりました。
テーブル・作業台
お客様とスタッフを分けるためのテーブル兼作業台も必要です。
素材はなんでも構いませんが、イベントに何度も持ち運ぶため、軽量のものがおすすめです。
足元は布で覆う必要があるため、最終的にはテーブル自体は見えなくなります。
見た目よりも機能性を重視しましょう。
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テーブルや作業台を選ぶときのコツは高さがポイント
テーブル選びのポイントは高さで、疲れにくさが変わります。
平均70cmがおすすめですが、ドリップコーヒー用なら10cm高めが良いです。
特にこだわりがなければ70cmで十分です。
ふたつきごみ箱
ゴミを衛生的に管理するために、フタ付きのごみ箱が必須です。
プラスチック製の安価なもので十分です。
保冷ケース、もしくはふたつきの保管容器
食材の保冷用に保冷ケース、食器類や調理器具の保管用にふた付きの保管容器も必要です。
特にカフェオレなどで牛乳を使用する場合や、冷たい飲料を提供する場合は保冷ケースが必須です。
コールマンのかっこいいクーラーボックス。重くなるのでキャリー付きが便利。
食器類はかさばるため、保管ケースは大きめのものを用意しましょう。
耐久性に特化した天馬の保管ケース。割れやすいので丈夫なものだと長く使える
地域やイベントによって必要になる設備は違う
紹介した設備や条件はあくまで一般的な基準です。
地域によっては細かなルールが違ったり、設備の条件が追加されることも。
出店予定の地域の保健所に、事前に確認することがとても大切です!
まとめ
マルシェやイベントでドリンクを販売するには、飲み物の種類によって必要な許可が変わります。
- ペットボトル・缶飲料は許可不要
- 手作り系ドリンクは営業許可が必要(加工・仕込みがあるため)
- 出店形態に応じて「露店」or「臨時」許可を取る
- 許可に必要な道具はしっかり揃えておく
- 地域の保健所の確認はマスト!
安全で楽しい販売をするためにも、ルールをしっかり確認して準備しておきましょう!